第41回「ディバン・ジャポネ」
2010年12月31日
「ディバン・ジャポネ」
(日本の長椅子)は、ロートレックによる有名なキャバレーのポスターです。黒い扇子に黒いドレスの踊り子ジャヌ・アヴリルと批評家エドゥワール・デュジャルダンが描かれています。本作品は、日本風の凝った装飾で評判を集めました。ロートレックの作品は、日本美術から強い影響を受けており、自身のイニシャルを漢字のようにアレンジしたサインも用いました。
アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック Henri de Toulouse-Lautrec 19世紀のフランスの画家・グラフィックデザイナーです。彼の名前の“de”は貴族の称号、ロートレックはフランスの伯爵家です。13歳で左足、14歳のとき右足の大腿骨を骨折したことがことで成長が止まってしまい、成長しても身長は152㎝足らずだったと言われています。
画家自身が障害者としてを持ち、差別を受けていたこともあってか、夜の世界の女たちに共感。パリのムーラン・ルージュをはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸り、退廃的な生活を送りました。しかしアブサンを好んだことから強い中毒になり、梅毒も患ってロートレックは37歳で亡くなります。
人物の内面や描き出す観察力に秀で、退廃的空気に覆われたモンマルトルなどパリの歓楽街で生活する人々を、独特な現代的感覚によって表現した作品は今でもその空気を現代に伝えています。
