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絵画よもやま話

第29回「コロー 青衣の婦人」

2008年08月02日

コローは風景画だけでなく、人物画にも多くの秀作を残しています。この「青衣の婦人」もその一つです。
コローの肖像画はヴァトーや、アングルにも似て、古典的、彫刻的でもあります。
この青衣の婦人はコローには珍しい同時代の服装の女性です。室内の柔らかな光の中で、
ドレープの美しい青いドレスをまとい、軽く頬杖をついた白い肌の女性。

深い青は生涯独身であったコローの心情を現しているのでしょうか。扇子の先の朱色が全体的に
アクセントを加えています。この作品はコローの死の前年に描かれ、長年同居した姉への思いが
込められているとも、お気に入りのモデル、エンマ・ドビニーだとも言われています。

この「青衣の婦人」が制作された年に、モネやルノワールらによる「第一回印象派展」
が開かれています。コローは風景を外光の中で捉え、率直な観察に基づいた描写により
印象派の先駆けとも呼ばれています。

完成後、コレクターの手にわたった「青衣の婦人」は1900年のパリの万国博覧会に出品され、
コロー晩年の傑作として評価されています。

現在、国立西洋美術館にて、「コロー 光と追憶の変奏曲」として、
2008年6月14日~8月31日に同作品が展示されております。
その後、2008年9月13日~12月7日神戸市立博物館にて巡回展示されております。

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コロー 「青衣の婦人


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