第28回「コロー モルトフォンテーヌの追憶(思い出)」
2008年07月28日
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796‐1875年)は、
幻想的な詩情溢れる風景画で有名で、印象派の先駆けともいわれています。
当初は豪商でもあった父の反対もあり、商人として働いていました。
画家の道に歩みだすのは、26歳になってからのことです。
そのためアカデミックな潮流に飲み込まれること無く、
自然を作品に内包する感性が培われていきます。
初期の頃は写実主義と言われるような作風ですが、後期は
詩的でメランコリックな感情が作品に表現されていきます。
銀灰色と緑褐色の風景と、対比する女性と子供たち。
淡い光と霧に包まれた幻想的な水辺の風景を切り取った本作品
「モルトフォンテーヌの追憶(思い出)」は1864年のサロンに出品され、
ナポレオン3世が購入しフォンテーヌブローの城に収められました。
現在はコローの代表作として、ルーブル美術館に所蔵されています。
現在、国立西洋美術館にて、「コロー 光と追憶の変奏曲」として、
2008年6月14日~8月31日に同作品が展示されております。
その後、2008年9月13日~12月7日神戸市立博物館にて巡回展示されております。

コロー 「モルトフォンテーヌの追憶(思い出)」