コロー(1796~1875)
幻想的な詩情溢れる風景画で有名で、風景を外光の中で捉える点でバルビゾン派に影響をあたえ、印象派の先駆けともいわれています。当初は豪商でもあった父の反対もあり、商人として働いていました。画家の道に歩みだすのは、26歳になってからのことです。そのためアカデミックな潮流に飲み込まれること無く、自然を作品に内包する感性が培われていきます。初期の頃は写実主義と言われるような作風ですが、後期は詩的でメランコリックな感情が作品に表現されていきます。
パリから少し離れた、ヴィル・ダヴレーをこよなく愛し、多くの風景画を描きました。銀灰色と緑褐色の風景と、対比する女性と子供たち。淡い光と霧に包まれた幻想的な水辺の風景を切り取った作品「モルトフォンテーヌの追憶」は1864年のサロンに出品され、ナポレオン3世が購入しフォンテーヌブローの城に収められました。
